マグナムクラフト8320でロッドリビルド チタンティップトラウトロッド

マグナムクラフトサクラマス8320♯1を使ったリビルドロッドの自作が終わりました。
今まで使用していたシーバスロッドのランカースペシャル8626から柔らかいSM8320に変更し、トラウトロッドと豆アジロッドを兼用するコンセプトで作成しています。
チタンティップトラウトロッドビルディング
ブランク変更に伴い感度が下がるのを改善するためロッドのグリップ部分にこだわってみました。




ロッドリビルドの理由


初SKスケルトンで作成したチタンティップアジングロッド試作二号機は、豆アジ釣りに使いやすい4フィート11インチの長さと先径0.55ミリの極細チタンティップのショートロッド。

しかし、このアジングロッドを使い込んでいくうちに作ったロッドで一番ショートレングスなのに一番感度が悪いことに気づいてしまったので、ガイドだけを使い回してロッドリビルドすることにしました。

極細チタンティップ

試作二号機は、サバロオリジナルチタンティップを更に削り込んで使用していました。
表層アジングでは感度が良かったものの、水深が深くなると反響感度がカーボンソリッド並みになりティップを目で見ないとアタリが分からないときが多いように感じました。
表層豆アジ専用ならチタンティップである意味がない。

グリップの感度

オーソドックスなスケルトンリールシートのグリップですが、リールシート間のカーボンパイプの厚さを1ミリから0.3ミリまで薄く研磨しています。
パイプ自体を叩いたときに乾いたような音の高さがないので、硬度不足で感度がなくなったのではないでしょうか。

エポキシコーティングのひび割れ

試作二号機は、エポキシコーティングの不良がロッドリビルドをすることになった一番の理由です。
エポキシ割れ
エポキシコーティング剤が悪かったのか、当初からコーティングに艶が少なく使用に伴い濁ったように白濁してきています。
このエポキシコーティング剤を使用したロッドは表面のベトつき等はなく硬度があるのに、ひび割れやシワが寄ったようになるのでエポキシの硬化不良とかではなく消費期限切れかな?

現在使用しているエポキシコーティング剤のクリスタルシーンなら艶のあるクリアな状態が保てるので、全て作り替えました。


マグナムクラフトサクラマス8320


マグナムクラフトSM8320は2ピースのトラウトロッドで、先径1.4ミリ適合ルアー20グラムまでのブランクです。
マグナムクラフトブランクを使用したアジングロッドビルドでは、AJXシリーズや2ピースシーバスロッドの♯1だけ使われることが多く、SM8320はこれらのブランクよりもかなり柔らかい。

ブランクの重さ

マグナムクラフトサクラマス8320の♯1の重さは13グラムで、マグナムクラフトランカースペシャル8626の16グラムより3グラム軽いので30グラムを切る超軽量アジングロッドを作るのにも良さそう。

チタンティップの研磨

ブランクが柔らかいため、チタンティップの軽量化とブランクのテーパーを活かせるように研磨しました。
前回の試作二号機は0.55ミリチタンティップで失敗しているので少し恐いですが、ベースの吉見製作所の先端0.7ミリベース1.2ミリ長さ210ミリをマイクロメーターで測定しながら先径0.55ミリでやや急テーパーにして、長さは少し長めの17センチメートル。

チタンティップの重さも0.7グラム台と軽くなったので、キャスティング時のお辞儀も少なくなるのではないでしょうか。



DPSスケルトングリップ


カーボンパイプやチタンパイプのみを使用したグリップを作成したかったので、DPSスケルトンリールシートにしました。
チタンパイプ スケルトン
DPSスケルトンはスクリューや前後のカーボンパイプの寸法あわせが大変ですが、シンメトリーデザインのグリップが作れて面白い。

グリップの作成

トラウトロッドはシングルハンドキャスト用のものも多く、今のアジング向きで性能も出しやすいのではと作ってみました。
トラウトロッド デザイン
エンドグリップ無しは違和感がありましたが、ずっと見ていると気にならなくなるので不思議なものです。

グリップパーツ

使用しているパーツは下のリンクにまとめています。

このロッドビルドのコストパフォーマンスは最悪ですので、本当に趣味で作りたい変わった方にしか参考になりません。


カーボンアーバー

ブランクとリールシートを接合するアーバーはカーボンプレートアーバーを前後ともに使用。
トラウトロッド
2枚とも内外寸を合わせた後に加工してX-COA仕様にしてみました。

果たしてこのアーバーに感度増幅効果があるのでしょうか。


ガイドセッティング


試作二号機で使用していたガイドに1つ追加して、トップから、T2-LFTT3-0.7 T2-KTTG3×3 T2-KTTG4 T2-KTTG6 T2-ATTG12 のオーソドックスなオールトルザイト7ガイド。
今回は富士工業のアジングガイドセッティングに従わず、トラウトロッドのように全体的にガイドの間隔が均等に近くなるよう配置しました。

ATガイドのブランクと接する足の部分は削り込んで短くしています。
もう少しガイドの足を短くしても良かったかな。

スレッドデザイン

リールシートが派手な分、スレッドは黒色と金色のシンプルな構成にしてみました。
ガイドスレッドデザイン
一部マジョーラカラースレッドを巻いて、焼入れしたチタンパイプの色と合わせましたがいまいち分かりにくい。
スレッド巻きとコーティングは納得できる完成度ではないので、もっと練習しないと駄目ですね。

グロースレッド

蛍光で夜間の視認性を向上させるためグロースレッドをトップガイドから2番ガイドまで巻いてみました。
チタンティップガイド
普段使用しているポリエステルスレッドと違い、スレッドの断面が潰れて平たいきしめん状になりやすく下地が透けやすい。
少しでも光りやすいように、グロースレッドを2重から3重に巻いてエポキシコーティングをしています。


ロッドスペック


ロッドレングス 5フィート1インチ
ロッドウェイト 40.6グラム
ガイド トルザイト7ガイド
チタンティップ 0.55ミリ−1.2ミリ 長さ170ミリ
トラウトロッドバランス
シマノ18ステラ1000PGSSSを付けると上の写真の通りリールフット中心から3センチから3.5センチ前方の位置でバランスが取れました。
ブランクやチタンティップが軽いため、見た目のデザインよりはロッドバランスも悪くないようです。

少し変わったロッドだけど、好きなようにオリジナルロッドを作れるのもロッドビルドの楽しさ!

2 件のコメント :

  1. 面白そうなロッドですね♪
    しかもデザインや色合いもカッコ良いですね!
    チタンの色がカッコ良いです!
    僕もチタンの焼入れしたら良かったです( ;∀;)
    エンドグリップなしも興味があるんですが、
    見た目的な事で手が出せずにいます(笑)
    仰るとおり慣れなんでしょうがヽ(´▽`)/

    返信削除
    返信
    1. ちょーさん2018年8月26日 23:55

      コメント機能が調子崩していてすみませんm(__)m
      TATSUさんのブログでチタンパイプを知り、欲しくなってマタギセールを待っていました。
      色を活かしてもきれいだし書かれている通り良いものですね〜

      ワンハンドキャストする人にとってエンドグリップは、
      あんなの飾りです。偉い人にはそれが分からんのです。
      と整備兵の方がが言っていましたよ!!
      その後のジオン機にも足はついているんですが_| ̄|○やっぱりいるのかも

      削除

ちょーさんにコメントをよろしく!