スピニングリールのベールの傷を修理する方法

リールやロッドは大事に扱っていても転倒や運搬時に傷がついてしまいます。
機能に影響がないものは長く使ってきた証と納得できますが、ラインが引っかかるようなリールの鋭利な傷は修理が必要。

特にPEラインは少しでも傷が入るとほつれて簡単に切れてしまいます。
ベールの傷直し
ちょうど転倒でベールに大きな傷ができたので、簡単に完璧に修理してみます。



ベールに深い傷


写真のストラディックのワンピースベールはステンレス製なのでアルミ等と比べて頑丈なのですが、今回は転倒した際にベールが下になっていたようで深い傷が入ってしまいました。

修理が難しく高価なスプールエッジやローターをぶつけなかったのは幸いです。
ストラディックのベールならワンピースベール組ごと購入して付け替えても自分ですれば、2,000円から3,000円で新品になりますから。

今までベールにたくさん傷をつけてきたけど、転倒傷は初めてです。

ベールにキズができる原因

他にリールのベールが傷付いたのは、
ロッドホルダーが土台ごと倒れること
釣れたときにタックルを堤防に置き魚が暴れること
がありましたが、いずれも今回より傷が浅く修理は簡単でした。

これだけ深い傷がつくと、ガッカリして釣りをする気分にならないので帰宅後にすぐ直します。


ベールのキズ消し


それなりなベールの傷消しは、ダイソー等の100円均一ショップで売っているものでもできます。
良く見ても全く分からないように修理するとしても、+500円程度で必要なものが揃いますし、作業も非常に簡単。

 ベールの修理に必要な道具

ベール修理は道具も少なく、作業時間も10分くらいで終わります。
必要なものは、
耐水サンドペーパー 1200番、2000番
コンパウンド 細目、極細
ティッシュペーパー
くらいなもので、全てダイソーやホームセンターで揃います。
スピニングリールのベール傷
サンドペーパーは1000番以上の金属用なら何でも良く、コンパウンドも車用とかの適当なもので大丈夫。

今回使ったのも、上の写真の百均ダイソーの耐水サンドペーパーセットとAmazonで500円か600円くらいで買った車の補修用のソフト99コンパウンドセットだけです。

ベールの修理方法

耐水サンドペーパーでキズを消した後にコンパウンドで表面を仕上げて光沢を出します。

耐水サンドペーパー

少量の水を耐水サンドペーパーの2000番に付けてベールの傷を直接削ります。

2000番というと目が細かすぎるように感じるでしょうけど、アルミやステンレスという金属は思っているよりも削れやすくこのくらいの番手でも深い傷も見えなくなります。

もし、削れないと感じるなら1200番のサンドペーパーの後に、2000番のサンドペーパーで表面をならしてください。

一応、私はベールを地面側にしてサンドペーパーで削った粉がスプール等に落ちないようにしています。
ベールにサンドペーパー
上の写真が、2000番の耐水サンドペーパーで削ったもので、ベール表面の光沢はないものの傷の位置は分からなくなっています。

サンドペーパーやコンパウンドで削った後は、毎回ティッシュペーパーに水を付けて磨いて金属粉やコンパウンドの残りを除去してください。
残った金属粉やコンパウンドがあるといつまでも光沢が出てきません。

コンパウンド

セットのコンパウンドを細目から極細目の順番にベールに付けてティッシュペーパーで磨いていく。

コンパウンドを使うときは、コンパウンドがスプールやラインに付かないようにスプールを外して作業します。
ベールにコンパウンド
磨くときは、縦に動かしたあとは横に動かす等、多方向に擦ったほうが良いですが、ベールくらいなら適当でもきれいに直ります。

大事なのは、細い番手のコンパウンドになるにつれて広範囲に擦るようにして、磨き残しをなくすこと。
いくら極細目コンパウンドで磨いても傷が消えない、鏡面仕上げにならないときは、その前のコンパウンドかサンドペーパーで更に前の削り跡がきちんと削られてない場合が多いです。

だから、サンドペーパーは可能な限り粒子が細かい番手から使い始めた方が削り残しが出にくく、最終的な仕上げが楽になります。
順番に確実に削っていくのが一番大事。
ベールを鏡面仕上げ
出来上がったのが上の写真、傷の跡はなくベールは光沢が出ています。

もし、傷がもっと深くて消えない場合でも、サンドペーパーとコンパウンドを使えば傷が滑らかになるのでラインの引っ掛かりがなくなり使えると思います。

ロッドやリールは使っていれば傷は入るものです。
大事に使うのは良いことですが、神経質にならず釣りを楽しみたい。

0 件のコメント :

コメントを投稿

ちょーさんにコメントをよろしく!