ロッドが折れたり、リールが外れるほどリールシートが壊れることはそうないだろうけど、作成中や完成直後にワインディングチェックが取れたり、完成してロッドを振るとどこからか異音が鳴るのはよくある失敗。
難しいロッドを作ろうとして、作業工程が増えるほど失敗も増えてしまう。
ロッドの硬さが合わないのは経験不足でしょうがないし実用面では関係ない失敗もあるけど、これまでのロッドビルディングの失敗をご紹介!
ガイドスレッド割れ
最近、自作しているロッドはガイドスレッドをカーボンロービングで代用しています。
エギングロッドに使えるくらい耐久性はあるようですが、スレッドの糸と違って伸びがないので作り方次第で簡単に割れます。

スレッド薄いぞ、何やってんの!
細いAスレッドより薄く巻いていたので耐久性が不足していた様子、次はもう少しだけ厚めに巻きます。
カーボンロービング等は軽く熱してデザインナイフで削ればすぐ取れるので修理は簡単。
しかし、寒い時代と思わんか?気温が低すぎて、エポキシコーティングも出来やしない。
ロッドの音鳴り
作成したときは音が鳴っていなかったのに、使用しているうちにロッドを振ると異音が鳴るようになってしまいました。
アジングしているときは全くわからない
カチカチが聞こえたら、失敗の合図だ。

宵姫天風グリップは感度が良い分だけ、失敗すると異音がしやすい。
IPSリールシートで接着剤を充填すれば、感度は悪くなるだろうけど異音はしないはず。
このロッドは前後ともカーボンアーバーでチタンパイプに付いているので、おそらくバット側のアーバーの足付けが甘く接着力不足と思われます。
薄いカーボンアーバーを使うとカーボンパイプでも、僅かな内径の変化で場所により音鳴りが発生するようなので、単純にリールシートにパイプを通すだけの構造なら前側はカーボンアーバーで後側は厚みのあるスーパーハイブリッドアーバー等を使うのが良さそう。
接着がピンポイントだと押し込んで入れるように、ギリギリのクリアランスでアーバーを削り合わせても異音がするときがあります。
弐号機reはカーボンパイプの統一感のなさやバットエンドの見た目もカッコよくないので、チタンパイプを活かしたままデザイン変更とアーバーの接着強化のため簡単な構造変更をしたい。
ロッドセンターの偏心
つい最近バラしてリビルドした試作四号機も実は失敗作。

エンド側を床に置くと直立するし、使用していてもズレがわからない程度ですが、ブランクを持って高速回転させるとカーボンパイプ継の途中からブレがあります。
性能に関係ないとはいえ、一度気になると嫌なもの。
リールシートを少しバラして修正することも可能でしたが、マグナムクラフトRS8628はやはり硬すぎでアジングには使いにくかったので、バラしてリビルドしてしまいました。
自分でロッドを作れるようになると、ガイドやチタンティップを流用するだけで一万円程度で作り直せるので、修理するのが嫌になってしまいます。
エポキシコーティングの硬化不良
エポキシコーティングは硬化不良との戦いであると言われる方もいるそうですが、最初に買ったエポキシコーティング剤には負かされて泣かされ続けました。
べとつきは出ないけど、薄っすらひび割れ多様な感じで全く光沢がなく美しくない。
爪で押しても硬く跡がつかないのにつるつるした感じもしない。
コーティングした直後はツヤツヤ、乾燥するとやや濁り、使用していくと数回で下の写真の通り。
コーティング時の気温や湿度は悪くなかったのに、何度やっても硬化不良だったので、今考えてみてもエポキシコーティング剤が古かったか何かの不良だったのだと思う。
そもそも、あの瓶入りエポキシコーティング剤の評判は…リピートして使っている方もいるのかな?

重量比で混合しても駄目なときは、エポキシコーティングを変えてしまったほうが楽だし美しく作れる。
エポキシコーティング剤は種類が多いので、無理に一種類にこだわる必要もないでしょうし。
構造が簡単なほど失敗は減るけどロッドビルディングは大人の趣味の世界と思っているので、これからも自己満足を追求し失敗しようと考えています。
失敗したのを作成途中で頭を使って、リカバリーしたり構造変更等をするのもロッドビルド。
最初に考えたとおりに作ることはほとんどありませんしね。
今年のロッドビルディングは、去年の失敗を直すことからやっていこう。
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