簡単なスケルトンリールシートの作成方法

これからロッドビルドをはじめる方のために、リールシートの作成について書かせていただきます。

私はロッドビルドをする際に、まずリールシートとグリップを作成して、作るロッドのイメージを広げます。
せっかく作るならカッコよいアジングロッドをと、何個もリールシートやガイドスレッドの色やデザイン等の構想を考えてから絞り込んで、間違いのない部品を注文して形にしたい。

私はスケルトンリールシートしか作ったことが無いので、今回の記事はIPSやVSSリールシートで作ってみたい方にはあまり参考にならないと思います。


必要な部品

初号機のリールシートを作成するのに必要なパーツは、例えば初号機ならマタギというメーカーの
スケルトン部品
という部品を使用しています。

ワインディックチェックはサイズが多く、最初は選ぶのが難しいので、FUJI・マタギ・ジャストエースといったパーツメーカーのカタログを取り寄せてゆっくりと眺めて勉強したほうが良いと思う。

カタログを覚えるほど見ると、スケルトンリールシートを作るのに必要なパーツが分かってくるし新しい形を考えるときに必ず役に立ちます。

上の写真のようなものをそのまま作るのなら考えることは少なくなりますが、自分で考えるときは僅かなサイズ違いで何度も再注文購入するはめにならないように注意しましょう。
あと、上のワインディングチェックとかの他にベースとなるFujiリールシートのDPS-KN16カーボンパイプ外径15mmが必要になります。

作業工程

ロッドビルディングをする上で、リールシートとグリップの作成は見た目の仕上がりに差がつきやすい。
作成する工程は非常に簡単で、
マスキングテープで大きめに切断場所を設定し、金鋸等で切る
平面を出すためにサンドペーパーで丁寧に削る
測定し、パーツを合わせて隙間を調整
(写真は試作3号機)
の繰り返しで、最終的にリールも合わせてリールシートのサイズを調整していくだけです。
削り作業の紙ヤスリも200番から800番程度まであれば十分です。
この削り作業と仮合わせの精度が、出来上がるロッドの完成度を向上させます。

各部品の加工を終えたら、脱脂してから30分型エポキシ接着剤を付けて固定します。


初心者の私的に思う作成のポイント


1.ネジ部の飛び出し量は1番前のワインディングチェックを付ける前にシビアに調整、リールを取り付けたときにややキツめが良い

2.部品を直角に削り込み、接着時はすべての部品の平行を意識、前後のリール装着部の位置はパーティングライン等をスナイパーのように見て

3.マスキングテープを傷つけたくないところに貼付

4.接着剤ははみ出させず、はみ出したのはすぐに拭き取る。もしもの時は固まる直前?に指等で摩擦し熱で取る
この写真にある工具等とエポキシ接着剤があれば作成できると思います。

少しの隙間はタコ糸を瞬間接着剤で硬めて削り、カッチリ作ると平行にパーツを組みやすい。
こんな感じで接着剤なしである程度固定できるようにしておき、接着剤を付けてから固まるまでの間も部品同士の平行や間隔を何度も確認してください。

スケルトンリールシートの可能性

スケルトンリールシートは色々なパターンがあり、デザインや感度を考えて自分流に作成出来るのが楽しいです。
新製品のジャストエースメッシュカーボンスペーサー(外径18.3ミリのカーボンパイプ)を入手したので、
リールシート間の外径15ミリのカーボンパイプと合わせみたり、ネジ山と高さが合うのでまだまだ遊べそうなパーツですよね。

私が使用しているSanoFactoryのカーボンパイプ外径15mmにはマタギのHTWC-B15mmやJA新製品パイプは入りませんので、カーボンパイプのレジン(透明な部分)とカーボン少しを削り取って硬く差し込むように入れてます。

カーボンって削れるのか?カーボンパイプの内径変更ってできるのか?と思うかもしれませんが、慣れると結構簡単に削れるし大きさの調整もしやすい素材です。

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