2ピースやマルチピースロッド(パックロッド)で小さく高性能なアジングロッドやトラウトロッドがあれば、仕事帰りや旅行中の釣りにも使いやすくアウトドアブームの時代にもマッチする男のロマンあふれる魅力的なアイテムになるだろうと憧れていたのです。
しかし、市販されている2ピースやマルチピースロッドはワンピースロッドの下位として作られているように感じるし、特にマルチピースロッドは値段は安いものの折れたりアジングに使えるような感度がなかったりとトラブルも多いようです。
無いならば作ってみたい。
初心者ビルダーの私でもワンピースロッドのツーピース化ができるのか?
フェルールの長さと太さの考察
今回はマグナムクラフトブランクで作成したワンピースチタンティップアジングロッド試作三号機を、ツーピースチタンティップアジングロッドにしてみたい。

市販ロッドのフェルールの測定結果
所有している印籠継ぎのTICTのロッドを測定すると見えているフェルールは、長さ55mm、太さは3.8mm前後
となっていて、他のロッドを測るとブランク全長が長いロッドほど見えているフェルールの長さが70mm程度と長くなり太くなっているのが分かりました。
ツーピース化するロッドは細く短いブランクなので、50mmちょいフェルールがブランクの♯2からはみ出せば良いはずです。
フェルールの材質
市販2pcロッドのフェルールの断面を見ると、チューブラーパイプの中にソリッド芯を入れているように見える物やソリッド芯のみでフェルールを作っているように見える物があります。アジングロッドの場合はフェルールも細くなるので、強度の確保や自然なベンディングカーブのため工夫が必要のようです。
1ピースロッドを2ピース化
174cmの1ピースロッドを2ピース化する場合は約5cmのフェルール分を考えると、ティップ側約89cmとバット側約85cmに切らないといけない。
市販ロッドも♯1と♯2を束ねて持つときにティップを壊さないように、バット側の方が少し長めに作られています。
ブランクを切断する際は、PEライン等を巻いてヤスリで切るようにしてブランクの裂けを防ぐのが良いようですが、私はマスキングテープを強く巻いて金鋸で切りました。
1pcから2pcへの切り分け
ガイドの位置が変わらないようにしたい場合は、ティップ側をもう少し長めに切ったあと更に切り詰めればフェルールの隙間分(約1cm)を穴埋めすることができます。印籠継部の作成方法
通常はソリッドのカーボンの棒をバット側ブランクに挿して2ピース化するようですが、マグナムクラフトブログの中で、
ロッドのベンディングカーブを損なわないために、廃ブランクを次々と中に入れて外側を長く内側を徐々に短くしていくフェルールの作成方法が紹介されています。
プロビルダーの方々は、私なんかでは想像できない素晴らしいことを思いつかれます。
このフェルールの作り方は、負荷も分散されるのが良いように思えます。
上の写真は私が作成したフェルールで、廃ブランクのアンサンドで残る部分の層を削り落とし、テーパーを調整して中にピッタリ入るようにしました。
高感度2ピースロッドを作る
フェルールを廃ブランクでチューブラーのまま作成し性能を向上させることは以前から考えていたものの、そのまま廃ブランクをフェルールとして入れるとブランクが急に細くなるのと一緒なのでその部分だけ柔らかくなりヌンチャクのようになってしまうはずです。マグナムクラフトブログからアイディアをいただき、今回、高弾性ブランクを重ねて入れてチューブラーのフェルールを作成することができました。
ソリッドのフェルールよりは、中空で抜けている分だけ感度が良くなるのではないかと期待しています。
アジングロッドの場合は印籠継ぎが細いのでこれだけで強度が足りるかが不安ですが、今のところ素振りや負荷をかけても大丈夫でベンディングカーブも自然です。
マグナムクラフトAJX5917の寸法
チタンティップアジングロッドとして愛好者が多いAJX5917を使用して作成した試作三号機5フィート8インチを切断したところ、切断面外径は約4mm内径は約3mm
となりました。
印籠継ぎをする場合は、RS8626等のバット部が太くテーパーが強いブランクの方がフェルールが太くできて強度が稼げるのかな。
フェルールの調整方法
2ピース化で一番不安に感じるのが、フェルールとブランクがピッタリと合うか?だと思います。テーパーが違ってしまってフェルールが面でブランク内側と接していないと、離れている部分がブランクを叩きカタカタと音がしてしまいます。
私も最初は音がしていたのですが、下の写真のようにブランクに刺した状態で回した後に抜いてフェルールを見て、強く接している部分(光沢が出たり横線が見える)を少しずつ400番から800番程度の紙ヤスリで削っていくと音がしなくなりました。
ドリルのチャックでフェルールを固定する際は、かなり分厚くマスキングテープ等を巻かないと一発で傷物になるのでご注意を!
出来ればフェルールの使わない部分を掴むようにした方が良いでしょう。
難しいと言われるこのテーパー合わせですが、フェルールを長めに作っておいて少しずつフェルールを削れば良いので、チタンティップの接合と技術的な難しさは変わらないと感じました。
フェルールの差し込み方向
ブランクの♯2のティップ側の内径を削りテーパーを無くして先からフェルールを差し込む方法もありますが、今回は廃ブランクのテーパーを活かしたいと思いバットエンド側からフェルールを差し込むようにしました。接着と補強、ツーピース化の増加重量
フェルールが完成したら、ブランクに接着しスレッド等を切断部に巻いた後にコーティングすれば完成です。
ただ、接着は気をつけないと失敗しそうになります。
印籠継の接着
十分に脱脂したあと、細い棒でブランクの内側にエポキシ接着剤を塗ってフェルールを差し込むのですが…接着剤を塗るとフェルールがブランク内面を滑らず先が出てきません。バット側から押せる長くて細い棒を準備しておかないと手詰まりに為りかねない。
接着剤を塗ると摩擦が減りフェルールの飛び出し量が変わってしまうので、接着剤を塗る前に飛び出し量を測定しておいて合わせるように。
ロッド切断部の補強
好きな色のスレッドを巻いてガイドと同じようにコーティングして完成。私はせっかくなのでカーボンロービングで仕上げました。
ガイド位置を合わせ易いように一部の市販ロッドのように点でマーキング等をするのも良いですね!
ツーピース化の重さ
作成したフェルールの重さは1.1グラム程度で、接着と補強のコーティングまでしても2グラム以下の重量増でした。(正確に測定後、追記訂正します)※追記 フェルールも測定後に切り詰めていたため、エポキシ接着剤とコーティング込みで合計1.2グラムしか重量が増えていませんでした。
思っていたよりも軽くできたので、バランスの変化も最低限だと思います。
最後に
とりあえずカスタムを終え、これからちょっとしたアジングに使うのが楽しみなロッドになりました。
強度と感度はまだ分かりませんが、問題があったときはブログでご報告させていただきます。
1ピースロッドの2ピース化をするにあたり、他の方のブログを見て無茶苦茶難しいのではないか思っていましたが、やってみると初心者でも意外にできるものだと感じました。
マルチピースロッド、いわゆるパックロッドも挑戦したいのですが先が細すぎて無理そうなので、これは別のものをいずれ作ってみたい。
このアジングロッドをマルチピース化しました。

ロッドビルディングの基本的なやり方は下のリンクで!

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