シマノ19ストラディック 4000MHG 重量測定とインプレ

ライトショアジギングロッドを購入したので、ライトショアジギングリールとして新発売のシマノのスピニングリール19ストラディックを購入したので、各部品の重さやファーストインプレッションをします。
ストラディック評価
純正ラウンドハンドルはC5000のみに付属しており、4000MHGのT字ハンドルノブは握り込みにくいので、上の写真のはゴメクサスラウンドハンドルノブに変えています。

ゴメクサスの記事はすぐ下のリンクです。

ゴメクサス ラウンドハンドルノブの交換方法とインプレ
https://ajinglife.blogspot.com/2019/09/gomexus-handleknob.html
アジング一年生re
先に言っておきますが、19ストラディック、こいつは凄い。(特にスペック)



19ストラディック


ストラディックシリーズは、シマノのミドルクラスのスピニングリールで、先代の15ストラディックからはじまりました。
リール重量が重たくてベアリングの数が6個と少ないデメリットはあるものの、18ステラから採用されたハイエンド機の新しい機構が組み込まれていてコストパフォーマンスに優れています。

回転部分のローターが重たいコアソリッドシリーズということもあり、ハンドルの初動がやや悪いので、アジングとかライトな釣りに使うより、タフさ頑丈さを活かした釣りに使うと合いそうです。
リール重量もあるので、イメージはツインパワーBBかな。

19ストラディックの性能

19ストラディックは、15ストラディックから進化して、
マイクロモジュールギアⅡ、サイレントドライブ、ロングストロークスプール、Xプロテクト
が採用され、19ヴァンキッシュ同様に18ステラに迫る新機構が盛り込まれています。

注目すべきは、15ストラディックで評判が悪かったコアプロテクトラインローラーが改善され、2018年まではフラッグシップモデルのステラのみの特権であったロングストロークスプールになり飛距離アップを図っていることです。

大きな欠陥がない限り、スペックから見るとかなり良いリールなのは間違いない。と思う。


ライトショアジギングのリールの大きさ、ハイギアとエクストラハイギア


ライトショアジギングなら19ストラディックC5000XGが一番人気だと思うのですが、下巻き糸が少なくなる4000MHGを買いました。
4000MHGはサーフやサクラマスで使われることが多い番手のようです。

ライトショアジギングとかはギア比は高ければ高いほうが良いと思う方が多いのか、メーカーが発売するリールのハイギア化がモデルチェンジ毎に進んでいる感じ。
私はショアジギングに詳しくないので、メーカーが対象としている魚種よりも、過去にライトショアジギングで評価されている他のリールの巻上長を参考にしてみました。

15ストラディックの巻上長と比較

ライトショアジギングに使うときに重視するのは、糸巻き量(ラインキャパシティ)とハンドル1回転あたりの最大巻上長。

ハンドル1回転当たりのラインの巻取り量は、
15ストラディック4000HGMは、93センチメートル
15ストラディック4000XGMは、99センチメートル
15ストラディックC5000XGは、105センチメートル
19ストラディック4000MHGは、95センチメートル
19ストラディック4000XGとC5000XGは、101センチメートル
となっています。

15ストラディックは4000番がスプール径51ミリでC5000が54ミリだったのに、19ストラディックはC5000と4000番がスプール径52ミリに統一され4000番と5000番のスプール径に違いはない。

19ストラディックはロングストロークスプールになった分だけ、15ストラディックよりも巻取り量が増えています。
ストラディック 糸巻き量
19ストラディック4000MHGが15ストラディックのHGとXGの間になったような感じ。

シマノフラッグシップショアジギングリールのステラSW4000XGの最大巻上長は95センチメートルで、19ストラディックMHGと同一なことがストラディック4000MHGを選んだ理由。

エクストラハイギアやハイギアとか型番に付いても、同じメーカーなのにリールのシリーズ毎にハンドル1回転あたりのライン巻取り量が違うのは意外な感じがします。
分かりにくいのでメーカーが同じなら、スプール系とともに規格化してほしい。

エクストラハイギアとハイギアは巻き重りの関係もあるので好みの問題なんだろうけど、今までC3000ノーマルギアでしていた私にはどちらもかなりのハイギア。

ギア比が気に入らなければ、シマノはギアの販売価格が安いことが多いので、気に入らなければギア比はバラして変更すれば良いだけなのでエクストラハイギアが必要ならバラして交換するつもり。
(他の番手から、必要なギアの合計金額は4,000円以下と予想)

ライトショアジギングのラインキャパシティ

ライトショアジギングの糸巻き量は、ストラディック4000MHGのラインキャパシティのPEライン1.5号を200メートル巻ければ十分。
4000番以上なら下巻き糸で調整すれば、ライトショアジギングに使うラインは巻けそうです。

スピニングリールのスプールに下巻きをしてラインの巻き換えを
https://ajinglife.blogspot.com/2018/11/line-spool.html
アジング一年生re
下巻きの調整方法は上のリンクで。

そのまま下巻きなしで4000MHGスプールにシーガーPEエックスエイト1号300メートルをスプールと平行になるように巻いた結果は写真の通りで、少しラインが多めでしたが、ほぼスプールエッジに合うように巻けました。
ストラディック 糸巻き量
メーカーによって、同じ号数でもラインの太さが違うけど、メーカースペックのラインキャパシティは合っています。

シマノのPEラインピットブル1.5号に巻き変えてみても、当然ながら200メートルぴったり巻けました。


19ストラディック4000MHGの重量測定


小型スピニングリールしか持っていないので他との重量比較はできないけど、部品ごとの重さを測定してみました。
ストラディック 重さ
19ストラディック4000MHG全体の重量は、281.6グラム。
カタログスペックが280グラムなので、グリスが多いのでしょうか。

他のシマノ4000番スピニングリールのカタログスペックを見ると、
18ステラ4000MHGが、255グラム
19ヴァンキッシュ4000MHGが、205グラム
15ツインパワー4000HGが、290グラム
16ストラディックCI4+4000XGMが、235グラム
17アルテグラ4000XGが、285グラム

ダイワ4000番スピニングリールのライバル中級機は、18カルディアLT4000CXHで225グラムと無茶苦茶軽い。

比較してみると、ストラディックは堅牢だけどかなり重たいリールであり、軽さを求める釣りには向かないですね。

ストラディック スプール 重さ
19ストラディック4000MHGのスプールの重量は、51.1グラム。

ストラディック ドラグキャップ 重さ
19ストラディック4000MHGのドラグノブ単品の重さは、9.5グラム。

ストラディック ハンドル 重さ
19ストラディック4000MHGのハンドル組の重量は、32.7グラム。
ベアリング等を除くT字ハンドルノブだけだと、8グラムでした。

ストラディック ボディ 重さ
19ストラディック4000MHGのボディの重量は188グラム。
アルミボディなので丈夫でショアジギングとかには非常に向いているけど、ボディだけでもずっしりする重さ。


19ストラディックのファーストインプレッション


うわぁっ巻き重
これがリールが届いてハンドルを付けて少し巻いたときの印象。

触った瞬間は重たくて性能が悪いリールだと思ったのですが、グリスが硬いのか全く回してないのかだけだったようで、自宅で巻いているとすぐにハンドルの回転は軽くなりました。

ブログ等で巻きが重たいという記事が多く見られますが、買わずに店やフィッシングショー等で触って記事を書いているブログが多いので、全く参考にならない。

グリスが馴染んだあとは、巻きはじめにローターの重さを感じるもの十分に滑らか。
暑い夏でもハンドルの回転が重くなるグリスだから、寒い冬でグリスが固くなれば初めてストラディックを触る人は回転の重さに驚くのではないかと心配です。

ストラディックはベアリング数が少ないので、倍近い数のベアリングが入っているステラやヴァンキッシュよりもグリスの影響が大きいのでしょうか。

ステラやツインパワーに耐久性は劣るだろうけど、リールは壊れる前に買い足すので多分問題ない。

ライトショアジギングの実釣インプレ

10フィートMHのロッドにストラディック4000MHGを付けて、メタルジグを投げてきました。
上の写真のように多めにPEラインを巻いていてもノートラブルで、初動時の重さも釣りをしているときは気になりません。

ロングスプールやスプール径が大きいためか、12ヴァンキッシュC3000を使っていたときよりも滑らかにラインが放出されているように感じました。

心配していたハンドル1回転あたりの巻取り量も今のところ不満はないけど、HGでもタダ巻きでメタルジグを引くと、エビっているように結構な巻重りを感じました。
これはギアをXGに変更し実際に使って比較しないとどっちが自分に合うのか分からない。

早巻きできるXGと巻きが少しは軽いHG、負荷がかかったときほどステラ等の良いリールは巻重りがしないので、ストラディックくらいだと試しにギアを変えてみるか迷うところです。
ストラディック実釣インプレ
50センチメートルくらいのヤズは太いラインが使えるためゴリ巻きでも瞬殺で、今のところはリールのゴリ感等も感じていません。
ライトショアジギング ストラディック
リジッドサポートドラグではないけどドラグの出方も悪くなく、青物特有の突発的な引きにも対応できているので買ってよかったと思っています。

ストラディックの耐久性

(追記)
発売から20回ほど使用し10匹以上青物を釣りましたが、このストラディックは全くガタや異音はしていません。

メンテナンスは釣行後の水洗いのみでオイルやグリスは使用してないけど、最近のシマノのスピニングリールは水洗いを十分にしていれば何とかなるくらい耐久性が上がってきていると思う。

Xプロテクトですが、1年以上前に購入した18ステラは100回以上使用してノーメンテナンス(水洗いのみ)で異音等なし。
私のステラはアジング用なので少しでも巻きが悪くなればガタツキがロッドに伝わるのですが、それがないだけでXプロテクトが付いて値段が高くなってもコストパフォーマンスは最高だと思っています。

メンテナンス記事のとおり、いつかはストラディックのメンテナンスもするつもりですが、耐久性が良すぎてメンテナンスのタイミングが分からなくなってしまう。

ストラディックのデザイン

シルバーのボディにダーク寄りのシルバーのスプールとハンドル、悪くないと思うけど、シルバーのボディはロッドの色と合わせにくい。
少しボディのシルバーが明るすぎるですよね。
ストラディック デザイン
好みの問題ですが、ステラのようなダーク気味の鏡面仕上げならまだしも、塗装の質が良くないストラディックの明るいシルバーはロッドに付けたときに安っぽく見えます。
スプールとハンドルのデザインは格好良いだけにもったいない。

ヴァンキッシュのカラーを黒に戻してくれたので、シマノも分かってくれたかと思ったのですが、ミドルクラスはわざとかっこ悪くしているのかな。
ストラディックのデザイン
外から見える、HAGANEボディというアルミニウムと高剛性樹脂のハイブリッドボディのネジは1つだけになっています。

ガタつきの比較、ギアのクリアランス

シマノのスピニングリールといえば不快なコツコツ音、スプールの上下と同調して、手元に振動を与えていたのですが、それがない。
サイレントドライブの効果でしょうか、1年使っている18ステラもまだコツコツしていません。

個人的にシマノのスピニングリールはコツコツしないなら当たりで、他の欠点は大して気になりません。

ハンドルを回したときのギアのクリアランスは、再調整するほどではないけど他の持っているリールより少し大き目で、ローターを押さえてハンドルを動かすとギアの遊びを感じます。

ハンドルを高速回転させるとシュルシュルと音がしますが、ローターブレは少ない。
回転時に音がしたり多少巻き重りを感じるのは、ハイギアでベアリングが6個しか入っていないリールなので仕方ないと思うが、音は使用に伴い小さくなったように感じます。

そもそも、この価格帯のリールでステラやヴァンキッシュのようなキッチリとしたシム調整を求めるほうが間違っていて、個体差とかを気にするならステラ等を買うか自分でオーバーホール調整をできるようにすべきだと考えています。
個体差を選べないネット通販で購入して、これくらいなら十分満足です。

19ストラディックの実売価格

19ストラディック4000MHGは税抜価格27,800円(税込み約3万円)ですが、ステラやヴァンキッシュとかのハイエンドリールと違い発売開始時(2019年8月新発売)から値引きが大きい。

ヤフーショッピング等の店舗を見ると税込み2万円以下で販売されていて、イベント時のポイント還元まで含めると半額の15,000円くらいで買えます。
15ストラディックが型遅れで半額で販売されていますが、同じ値段なら旧型を選ぶ理由はないでしょう。

安いネットショップはイベント時の在庫切れが早いので、狙って買わないと難しいですが。

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