コルクリング
釣り竿のコルクグリップはコルクリングを接着した後に成形して作成しています。
ロッドビルディングをするまでは興味もなく知らなかったことですが、よく見ると市販ロッドのコルクグリップも12ミリ位で模様が変わっているのが分かります。
コルクリングの種類
ゴムコルクやバールコルクは、ゴム等の素材にコルクを混ぜて作成してあるのでベースとなる素材により色だけではなく、硬さや手触り等の性質が異なります。
ゴムコルクはほぼゴムの塊の様な質感で、EVAよりもかなり重たい。
コルクリングの品質、グレード
グレードは良い方から、
5Aや5スター、4Aやフロー、3Aやエクストラセレクト
等と呼ばれており、その下に2AやAと言われるコルクグレードもあります。
コルクグレードが良い方が穴等が少なくて、手触りも良いのですが、5Aは売ってる店が限られる上に値段も高いです。
上に販売グレードが高いコルクリングを並べてみましたが、販売会社やものによってグレードが同じでも品質が違うのが分かると思います。
コルクリングのサイズ
一般的に販売されているコルクリングのサイズは、厚さ12ミリから13ミリ直径30ミリから32ミリのものが多いので、木工ボンドで接着後に加工する必要があります。コルクは品質の良いものならEVAと変わらない手間で100番くらいの紙ヤスリで形を作るのも簡単に削れます。
ただし、グレード低いコルクはヤスリで削っているとボロボロと崩れるので注意を!
私は4A以上しか使う気がしません。
市販コルクグリップの品質は?
大手メーカーのコルクグリップは、販売時にラッピングされていて一見キレイに見えますが品質の悪いコルクを使いコルクパテで穴埋めしているだけのものが多い。コルクリングのグレードでいうと3Aよりは下に見えるのがほとんどです。
タックルベリーやヤフーオークション等で中古コルクグリップロッドを見れば分かりますが、使い込んだコルクというよりも汚れているようにしか私には見えません。
ロッドメイキングメーカーが販売しているコルクグリップもグレードの記載がなく、加工して削るとコルクパテが取れて悲惨な状況になってしまうものも。
コルクグリップと海水、耐久性
コルクグリップって海で使えるの?海水で痛みやすいんじゃないの?と思っている方も多そうなのですが、使用した感じ海水はコルクに悪影響がないようです。
約一年前に作成した試作三号機のコルクグリップの現在の状況は、
この通りで、コルクが黒ずんでパテが少し目立つものの穴が増えたり大きくなってはいない。
コルクグリップのメンテナンス
コルクグリップの手入れはほぼシャワーでの水洗いだけしかしていませんが、スポンジで軽く擦ると黒ずみは落ちますし、コルクパテを塗ってワインディングチェック等にマスキングテープを貼り細かい紙ヤスリで研げば作ったときと同じ色に戻るはず。コルクグリップは古くから釣り竿に使われているだけあって、手入れの他にもコルクの入れ替えもできる良いグリップ素材だと思います。
美しいコルクグリップを作る
コルクリングで作るコルクグリップのもう一つの楽しみは、多種多様のコルクを使ったデザインのグリップを作ることができること。
元々、コルクグリップはコルクリング同士を木工ボンドで接着しているので、間に挟むコルクの種類を変えることによりグリップだけでロッドデザインを大きく変えることができます。
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