アウトドアが流行っているので、ついでに釣りも楽しむ方が増えてきているのでしょうか。
マルチピースロッドとかテレスコロッドのコンパクトロッドは、電車釣行やバイク釣行にも使いやすいので性能が良いものが発売されたら釣りがより身近になるかなと期待しています。
しかし、発売されているアジングやライトゲーム用のパックロッドは、スペックを見たり店舗で触ってもワンピースロッドやツーピースロッドに近い性能が出せていないように感じたので、ロッドビルディングしてみることにしました。
ロッドを作る前に、発売されている市販パックロッドのスペックを調べてみました。
パックロッド
伸び縮みするテレスコロッドはガイドやブランク性能で感度が必要なアジングには適さないので、アジングに使えそうなマルチピースロッドのスペックを抽出してみました。
ダイワ月下美人MXAJING M-62L-SK
継数5本仕舞長44cmのソリッドティップアジングパックロッド先径0.9mm 元径8.9mm 重さ76g
ゼスタブラックスターセカンドジェネレーションモバイルS510
継数5本仕舞長41cmのチューブラーティップアジングパックロッド先径1.4mm 元径9mm 重さ77g
TICT bFO-510S-5P
継数5本仕舞長40cmのソリッドティップライトゲームロッド先径0.8mm 元径8.2mm 重さ85g
市販パックロッドを考察
市販されているパックロッドのスペックを見てみると、ワンピースロッドやツーピースロッドと比べて性能が落ちる理由が分かってきました。
フェルールが多く感度が落ちること以外のパックロッドの弱点を並べてみます。
ティップの太さ
市販されているパックロッドのソリッドティップは1ミリを切る程度で、通常のアジングロッドの1.5倍近い太さです。硬いほうが丈夫で反響感度は良くなるものの、アジングだけに使うには流石に太すぎるように思えます。
パックロッドの重さ
今のアジングロッドは販売価格1万円位のエントリーモデルでも50グラム程度の重さですが、2万円位のパックロッドは1.5倍くらい重くなってます。フェルール1本当りの重さは2gくらいでもっと軽くすることができるはずなので、雑に扱っても壊れないように丈夫さを重視しているのかな。
パックロッドをロッドビルディングするなら
市販されているロッドは耐久性に性能を振りすぎているようなので、チタンティップを活かした細くて丈夫な穂先とワンピースロッドを超える軽さを優先してロッドビルディングしてみたい。ワンピースブランクを切って作ることも考えましたが、ツーピースロッドのフェルールを作成したときに継ぎ部が細すぎるのは作れそうになかったので、市販されているトラウト用のマルチピースブランクを買ってみました。
マタギブランクTR53 SuperHeadWater-4
ロッドビルディング用品のマタギが販売しているT-RussellUpstreamTrout4sectionblankは、ナチュラルトラウト用印籠継ぎ4ピースブランクで、長さ5フィート3インチ、ティップ先径1.3mm、元径6.2mm、重さ16gのチューブラーティップブランク。
仕舞長は実測で44cm弱で、持ち運びに不便はない長さになっています。
塗装済みのブランクを測ってみても17g弱で非常に軽く、驚異の40g切りのパックロッドを作れる可能性もありますね。
トラウト用のマグナムクラフトSM8320♯1よりバット側が細いため柔らかくスローな感じがして、アジングで快適にリグを動かしアジを掛けれるかは少し不安な気がします。
ネイティブトラウト用なのでエリアトラウト用よりは硬いのだとは思うのですが…
ただ、今回のロッドビルディングのコンセプトはアジングだけではなく、アジングもできるPEライン仕様のライトゲームロッドなので試しに作ってみます。
フェルールの太さと長さ
マタギブランクTR-53の継ぎ目を見ると、フェルール接着側と継側ともにブランクの外径が太くなっていて、フェルールが太く丈夫にできています。♯4に付いているフェルールの太さは4mm
♯3に付いてるフェルールは3mm
♯2に付いているフェルールは1.9mm
とそれぞれなっていて、ブランクから出ているフェルールの長さも揃っています。
ワンピースプランクを切ってマルチピースロッドを作っても、これほど太いフェルールにはできませんので既製品を購入して良かった。
加工精度も良く、繋いで振ってみてもカタツキはありませんし抜けそうな感じもありません。(作成後に異音発生)
チタンティップパックロッドの可能性
マルチピースのパックロッドは感度等の性能でワンピースロッドには勝てませんので、今回はチタンティップと感度増幅のグリップを付けて補い、総合的に市販品のハイエンドワンピースロッドを超える性能を目指したい。♯1の先端から14cmバット側でブランク径が1.8mmなので、0.7-1.5チタンティップなら接続することができそうかなと考えています。
チタンティップとグリップの性能向上分でパックロッドのデメリットを相殺できれば、かなり楽しく使えるライトゲームロッドになるのではとワクワクしています。
ブランクの塗装と値段
マタギブランクパックロッドはアンサンドクリアーなので、もともとは黒色のブランクです。
スプレーでのブランク塗装をしようかと思い調べているとブランク塗装には消耗品だけでも3,000円はかかってしまうようです。
マタギでの塗装費用を伺ったところ、ベーシックカラー単色ならこのマルチピースブランクでも3,240円と値段が安かったのでライトブラウンに塗装して発送してもらいました。
イメージしていた色にブランクが塗装されていて、クラシックなフライロッドやバンブーロッドのような感じに仕上がりそう。
この値段なら自分でするよりマタギブランク購入時は、遊びで色を変えて頼むのも良いですね。
ただし、マタギブランク以外は値段が高くなるのでご注意を!
このブランクでアジングパックロッドを作ってみました。
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