18ステラ1000SSSPGの個体差比較と重さ測定インプレ

ダイワイグジストとシマノステラは小型スピニングリールの最高級品と言われています。
18ステラはデメリットであった重さを軽量化し、アジングやエギングにも使いやすいリールになったのではないかと考え、夏のセールで購入しました。
アジングにステラを使っている人は少ないようで、店員さんに聞いても「ステラもイグジストも1000番は売れてない。」とのことでしたが、アジングに向いていないと考える方が多いのかな⁉
このステラのインプレを見ると、あなたもステラが欲しくなってしまうかも。
ステラモデルチェンジ
購入にあたって、店舗で計4台のステラを比較して選んだので私なりに感じた個体差や異音、他のダイワやシマノのスピニングリールとの比較や各部品の重量測定結果をインプレとして書いていきます。



モデルチェンジした18ステラ1000のスペック比較


18ステラは今までと違いアジング用の大きさの番手を2つ、18ステラ1000SSSPG18ステラ1000SSSDHをラインナップしてきました。

1000番スプールは今まで夢屋のオプションパーツ扱いだったエステルライン等の細糸専用スーパーシャロースプールを標準で装着し、スプール径を14ステラや16ヴァンキッシュの43ミリや42ミリから40ミリに変更してバットガイド径が非常に小さい最新のアジングロッドに特化させています。
大幅な軽量化もしており、メーカーもやっとアジングに本格的に力を入れてきたのでしょう。

カタログスペック

アジングのリールとして使う上で大事なスペックは、軽さ、ハンドル1回転あたりの巻取り量、スプール径だと思います。
18ステラ1000SSSPGは、
ギア比 4.6
自重 165g
スプール径/ストローク 40mm/13.5mm
糸巻量 ナイロン2lb100m
ハンドル1回転あたりの巻取量 58cm
ハンドル長 35mm
となっています。(必要なものだけ抜粋)
18ステラでは理想的な歯形状のマイクロモジュールギアⅡやガタツキを抑制するサイレントドライブ、防水性アップのXプロテクトが新機能として搭載されているとのことで、個人的には不評だったコアプロテクトを変えてくれたのを評価したい。

ステラは同じ番手の他のリールよりも巻取り量が少し増えるので、私はダイワLT1000シリーズにギア比が近いローギアを選びました。

1000SSSスプールにエステルを巻くと

スプールの糸巻量がナイロン2lb100mとなっており、よつあみエステルラインアンバーコード0.2号1lbを巻いてみたところ200メートル全て巻くことができました。
一番上の写真のとおり、もう少し巻けそうなくらいなので表記より少し余裕があるラインキャパシティのようです。

18ステラ1000SSSDHとの比較

ダブルハンドルが装着された18ステラ1000SSSDHは、ハンドル1回転あたりの巻き量が64センチメートル(+6センチ)、重さが175グラム(+10グラム)となっています。
アジングにダブルハンドルは使いやすく巻き量も丁度良いし、値段も1,000円しか変わらないのでお買い得!

ノーマルギアでもハンドル長が38ミリ(片側)でダブルハンドルの慣性があるためか、実際に巻いた感じはハンドル長が35ミリのパワーギアより軽く感じます。

他のリールとの比較

現在最軽量な1000番スピニングリールは、155グラムの16ヴァンキッシュと18イグジストや17セオリーとなっており、ダイワハイエンドアジングリールの月下美人EX1003が165グラムで18ステラ1000SSSPGと同じ重さです。
ハンドル1回転あたりの巻取り量は、月下美人EXが60センチ、18イグジストが61センチ、16ヴァンキッシュが57センチとなっていてステラの巻取り量も他のリールとあまり変わらないことが分かります。

モデルチェンジで軽くなったのでライトゲーム用のリールに使いやすくなり、これからはアジング用に買われる方も増えていくのでしょうか。


シマノステラの不具合や初期不良と個体差


購入時、店員さんの好意で他の店舗からもステラ1000SSSPGやステラ1000SSSDHを4台集めてもらい、巻いた感じやガタの量を比較してみましたが流石ステラです。
私が触ったものは個体差が非常に少なく、シムの調整も個人でするよりも遥かに丁寧にしてあります。
ローターブレを感じる物もなく、ちょっと触っていると欲しくなり買ってしまいました。

ステラの回転性能の違い

私が感じたステラの不具合や個体差は、
・ハンドルガタ(メインギアのガタ)はよく調整されているが、クリアランスがキツ過ぎるものがありギアのザラつきを感じる。
・回転させるとリールフットに微細な振動を感じる。
・ローターが回るときにシュルシュルと異音がする。

・微妙にクロスギアのコツ感がある。
・グリスの馴染みの差も大きいがハンドルを回転させたときの重さにも違いがある。


かなり高次元の性能の中での僅かな違いで店舗にあるステラで初期不良や不具合というほどのものはなく、ハズレ個体でも他のリールに比べて劣るものはありませんでした。
リールは内部でギアやベアリングが回転しているため差はあるものの全く何も違和感を感じないものはないので、自分が気に入る調整のものを選ぶべきと思います。

ネットと店、値段から買い方を考える

ネットでステラ1000SSSPGを買うとポイントも含めれば最安値55,000円くらいでしょう。
釣具屋のセールでも6万円以下になっていることがあり差は大きくないので、初期不良等の不具合や個体差が気になる方は店舗で買うのをオススメします。

私は最初から自分やカスタム店でフルオーバーホールをする予定ならばネット最安値のところでリールを買うようにしていますが、今回は店舗で購入しました。


18ステラ1000SSSPGのパーツの重さ


今回のモデルチェンジでステラも軽量化されて、ダイワリールに近い軽さを手に入れました。
結論から言うと、18ステラ1000SSSPGはスプールとハンドルの変更だけで約15グラムの軽量化をしているようです。
シマノステラというと重たいリールのイメージがありましたが、18ステラ1000番台は徹底的な軽量化で他のリールと比べても軽いリールになっています。

全体の重さ

まずは箱から出したままハンドルを付けてステラの重量測定。
ステラ1000 重さ
ボディ形状が同じ14ステラは180グラムだったのでカタログスペックで15グラム軽量化していることになり実測値はカタログ値を大きく上回るかと思われましたが、実測重さ167.8グラムでカタログ+2.8グラムとなり許容範囲内です。

ステラのスプールの重さ

14ステラ1000PGSでは約28グラムのスプールは、小径化され大幅に軽量化されています。
ステラスプール重さ
18ステラ1000スプールは21グラムで、14ステラに比べ7グラム軽量化されています。
重量的に不利なロングストロークスプールなのに、15イグジスト1025や他の軽量スピニングリールのスプールより軽い。
最近の1000番台ダイワスピニングリールやシマノスピニングリールの軽量スプールは、20グラムから22グラム位になっているものが多いようですね。

ステラのハンドルの重さ

モデルチェンジ前は23グラムだったシングルハンドル一式は、ハンドルノブも今風の形に小さくなりました。
この1000番台用ハンドルノブは非常に握りやすく、シマノのアジングにかける意気込みを感じます。
ステラハンドル重さ
セオリー等のハンドルと比べるとハンドルの軸が太いためかまだまだ重量がありますが、18.5グラムでモデルチェンジにより5グラム弱軽くなりました。
ハンドルが軽くなり短いことから手を離しても勝手に回りにくいので、今回はダブルハンドルモデルを購入しませんでした。

ダブルハンドルのステラ1000SSSDHは総重量が10グラム増しなので、純正ダブルハンドルは28グラムくらいになるはずです。

ステラのボディの重さ

ハンドルやスプールを除いたボディ形状は変わってないので、14ステラとほぼ同じ121グラムです。
ステラボディ重さ
これまでの測定結果から14ステラをライトチューンし、評判が悪かったラインローラー等を変更したモデルチェンジに見えます。


18イグジストを買わない理由


18イグジストLT1000S-Pと18ステラ1000SSSPGが発表されたとき、私は写真や説明を見てフルモデルチェンジされたイグジストの方を買うつもりでいました。
今回、アジングリールとしてステラを選んだのは比較して一万円以上安い値段もありますが、ステラにかけるシマノの意気込みを感じたからです。

ステラにしかない性能

マグネシウムローターロングストロークスプールはステラだけの機能であり、シマノのスピニングリールでローターナットベアリングが付いているのもステラだけです。
(注:ダイワはセオリーからローターナットベアリング付)
18ステラはハンドルノブの変更やスプールの小径化等、今までのアジングに対するシマノの甘い取り組みが変化改善されていると感じるのに、「お客さんの買い換えが進んでなくて売れてない。」と言う店員さんの言葉を聞き、応援のための漢買い決定です。
シマノは何故かエギング用の番手のC3000SDHを廃止して、ダブルハンドルをハイギアの18ステラC3000HGSDHと1000SSSDHのみにしてしまい売れてないと聞いているので、少しネットの声に過敏すぎる気もしますが…

対してダイワ18イグジストLT1000S-Pは、デザインは非常にカッコよくモノコックボディにも興味が惹かれますが、アジングにおいては重さも同じ調整したセオリーに近い性能になってしまうのではないかと思ってしまい、今回は買いませんでした。
ギヤやボディの性能は違うもののザイオンローター(型は違う)に重さも同じ、アジングにはセオリーの柔らかいギヤの噛み方も滑らかで良い感じになりますので。
セオリーの性能が高すぎるのかも知れません。
イグジストを避けた一番の理由は、特殊工具がないとモノコックボディが開きそうにないので、自分でオーバーホールやメンテナンスができそうにないことなんですけどね…ダイワさん、ボディくらい特殊工具なしでも開けさせてください。

イグジストも絶対に良いリールに思えるから、機会があったら欲しいですけどね。

18ステラをロッドにつけて巻いてみて

店舗で個体差が一番良いものを選んだつもりでしたが不安になり、帰宅してロッドに付けて回転をチェックしてみました。
リールは単体では良い回転に感じても、アジングの高弾性ロッドに装着すると微妙なガタや異音が気になることがあります。
シマノステラの実釣インプレ
持っているメンテナンス調整済みの他のリールと比べびっくりしました、明らかにステラのほうが滑らかに回っている。

ハンドルノブが軽量化されてローターにもブレが全くないのでシングルハンドルなのに勢いをつけ回して手を離しても綺麗に回り続けます。
18ステラ1000の新型ハンドルと新型ハンドルノブは非常に良く、ダイレクトにギアの振動が伝わる感じがして他のリールに付けるとガタツキが良く伝わりました。

アジングに高額なステラやイグジストは必要ないですが、大人の趣味として悪くない買い物かも!
ロッドカラーとのマッチングも良く、良質な巻きごこちで歓びが、満ちてきました。




ステラ1000SSSPG実釣インプレ


18ステラ1000SSSPGを数回アジングに使用してきました。
購入前は、ヴァンキッシュとほぼ変わらない性能で高級感を出して1.5倍の実売価格で高く売っているスピニングリールとステラのことを思っていましたが、使ってみたら考えが変わりました。

グリスで誤魔化してなさそうなのに滑らかすぎて全くリールのギヤがあたっているように感じません。
ステラを買った人はステラしか他の釣りでも使わなくなる気持ちが分かります。

当たり個体のステラで他のは違うのかもしれませんが、このリールなら値段が高いだけの価値を感じました。
今まで気に入って使っていたセオリーやヴァンキッシュと重さもそれほど変わらないし、デメリットはコストパフォーマンスだけですね。

ロングストロークスプールも気持ち飛距離が伸びたような感じがしてアジングやエギングにステラを使うメリットは多そう。


ステラの耐久性


18ステラを4ヶ月間で約30釣行くらい使用して感じた耐久性について。
初級中級者用のスピニングリールは、このくらいの使用でもグリスが減ったりしてギアのクリアランス変化を感じることがありますので、途中経過として書いておきます。

ステラのメンテナンス

スピニングリールメンテナンス記事のとおり、帰宅後すぐに蛇口から水を掛けて、ハンドル周りとベールとローターの間だけ注油するだけのメンテナンスをしていました。

ラインローラーやその他の主要部分は耐久性を確認したかったので一切メンテナンスしていません。

マイクロモジュールギアの効果?

長期間使用していると次第にグリスが減ってきたのかハンドルの回転が軽くなってきましたが、ギアのクリアランス変化が少ないようでハンドルのガタツキが大きくなったように感じません。
マイクロモジュールギアの効果が出ているのでしょうか?

心配していたXプロテクトラインローラーも回転に変化なく異音もしていない。

唯一、ネガティブな面はハンドルノブにはガタツキが出てきたのでシムの調整が必要なようです。
この部分はどのリールも本当に悪くなりやすい。


18ステラにカスタムハンドル


18ステラにリブレとかのカスタムハンドルが付くのかが気になっている方が多いようなので追記。
ステラカスタム
上の写真のように、今までのステラやヴァンキッシュ用のダブルハンドル等も問題なく装着できます。
18ステラ1000SSSPGは、元々ショートハンドルで勝手に回らないしローギアなのでゆっくり巻くのも簡単なので、今はダブルハンドルを使用していません。

本当は持っているダブルハンドルの色が合わないからだけという噂もありますが…

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