カーボンロービングフードの作り方とフードの外し方

アジングロッドビルダーの方々が軽量化のためされていることが多い
カーボンロービングフード
はスケルトンリールシートを作る初心者ロッドビルダーの憧れだと思います。
フードの加工
この上の写真のようにフードの樹脂の周りの金属を取り外すのが一番のポイントになると思いますので、これからされる方のために先輩方から学ばせていただいたことと、私のやり方を書いてみます。



カーボンロービングフードのメリット


恐らくDPSスケルトンで有名な22Kazukiさんが最初に作られたと思われる、このカーボンロービングフードですが、アジングロッドビルドをするにあたっては大きなメリットが3つはあります。

本当にこのアイディアを考えた方は凄いと思いますm(_ _)m

1.軽量化

フード1個あたり2グラム近い軽量化が出来て、最軽量アジングロッド作成のための基本となる。
他の部分で2グラムの軽量化をするのはナカナカ難しい。

2.デザインの工夫がしやすい

元々のフードの金属(特にブラック)は塗装をしているだけで色が剥げやすいが、カーボンロービングフード等はエポキシコーティングをするので何色にでもできる。
また、フード幅の変更も比較的しやすいので、ハンドル部分のカーボンパイプやスクリューナットとの見た目のバランスも調整できる。
市販ロッドではしないでしょうから、自作の満足度も上がりました。

3.簡単にツライチにできる

リールシートを作成するときにリールを止めるスクリューナットの固定位置をワインディングチェックとツライチにできるかで、ロッドの完成度は大きく変わる。
アジングロッドビルド
私が自作したロッドがリールを付けたときにツライチにスクリューがワインディングチェックと合っている理由は、私が器用な訳ではなく、
リールシート接着し作成した後に0.1ミリ単位でフードを削って合わせている
からです。

ダイワとシマノのリールでロッドに装着したときのスクリューの位置が変わるため、私は
何個もフードを作ってから、フードを削ってスクリュー合わせる作業
を繰り返し行う。
このツライチに合わせる作業をするためにはカーボンロービングフードの作成が一番簡単な方法だと思います。

カーボンロービングフードのデメリットは、メタリックスレッドを巻くと糸目が出やすく金属的な色が出しにくいことと強度が少し低いことだと思いますが、今のところ意図的に壊そうとしない限りは壊れていません。

初号機reがフードの金属を外していない理由も上の2つからです。

フードの金属部品の外し方

DPSスケルトンタイプ等のリールシートを作るには金属部分を外す前に、既存のDPSリールシートを分解する必要があります。

フードの分解

スクリューナットが付属している方のフードは簡単に力で分解できますが、逆側は、
DPSスケルトン
上の写真の赤丸部分に凸凹があり、フードの樹脂と噛み合っています。

私は温めながら噛み合っている場所を意識しながら、マイナスドライバー等でこじって取りました。

金属部分の外し方

フードの金属部分は、ヒートガンで温めてから取るのが良いと教えてもらい試したところ簡単に取ることができました。

しかし、私は最初の3個をヘアードライヤー(自宅用)で温めても取れましたのでその方法を書きたい。
これなら誰でも工具を買い足すことなく出来るので、手間はかかるものの気軽だと思います。
フードの取り方
上の写真のフードで、赤く囲んだFUJIの樹脂を削り取る。
そして、最初の写真のようにフードの金属の口を広げます。
金属の外し方
ヘアードライヤーで樹脂がテカテカしてくるまで熱して、矢印の部分をマイナスドライバー等で押すと取れました。
取れにくいのでイライラすると思いますが、怪我には気をつけてください。

ポイントは、樹脂と金属は圧着されているだけなので、樹脂が柔らかくなって少しでも斜めになったりしてズレれば簡単に取れることだと思います。

最初は金属を切ろうとしたり、油で滑らそうとしましたが、熱以外の手段では私は取ることができませんでした。

フードのデザイン

上の写真のように金属が外れたら、カーボンロービングするなり、スレッドを巻くなり好きなデザインにしてエポキシコーティング

外した金属の代わりにエポキシで強度を出すようになるので、
フードを粗めのサンドペーパーで足付け
カーボンロービング等は薄く染み込みやすく
して、エポキシコーティングが剥離しないようにするのも大事だと思います。

ロッドビルドとは オリジナルロッドを簡単に作る方法
https://ajinglife.blogspot.com/2018/06/blog-post.html
アジング一年生re
ロッドビルディング方法は上のリンクにまとめています。

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