作っているライトゲームロッドのハンドル部分が下の写真の物。
ビルドロッドは作られた方のアイディアが詰まっていると思うけど、ロッドビルドブログは完成形しか写真がないものが多く、他の方のロッドの中がどうなっているか気になります。
このロッドは変なこだわりを持つ人用なので、作成効率や性能を追求される方は真似しないほうが良いと思います。
普通に作るなら、ブランクにアーバー(隙間埋めのウレタンやテープ等)を通して富士工業のパイプシート内側に接着するだけでもっと良いロッドが簡単にできますから。
ブランクのバット部分
ハンドル部分だけ高弾性カーボンパイプを接着して使用するブランクや、グリップジョイントにしてボロンコンポジット素材等を組み合わせているトラウトロッドがあります。
アジングロッドもリールシートやグリップ前後で異なるカーボンを継いでいる市販ロッドがあるので、ブランクエンドの素材は手元に伝わる感度を増大させる効果があるのでしょう。
ロッドビルディング用のブランクもティップ低弾性カーボンでバット高弾性カーボンはあっても逆は見かけない。
ハンドルパイプというとブランクエンドに継ぎ足すパイプとスケルトンリールシートの間に使うような太いパイプ両方を意味するようですが、ここでは別々に考えます。
ブランクのかさ増し
作成しているライトゲームロッドはブランク直径が細く、市販されているアーバーやカーボンプレートアーバーの最小内径6ミリでは切断したブランクをハンドルパイプに固定することができません。アーバーが使えないとなるとテサテープやカーボンロービングでブランク外径をかさ増ししてグリップに固定する方法もありますが、ブランクが高弾性カーボンではなさそうなので、少しでも感度が良くならないかと思い余ったマグナムクラフトブランクの切れ端を継いでみた。
グリップ内でブランク同士を繋ぐのは印籠継にする必要がないので、被せるブランクの方が少し急テーパーなら振り出し竿のように簡単に接続接着できます。
アーバーとブランクエンド接続の理想形
究極の感度と軽量化を求めていくと宵姫天風グリップではなく、バーティカルプロに近付いていくと思う。ブランクが手元でそのまま太くなり、リールシートやアーバーがないハンドルパイプ(グリップパイプ)になるバチプロの形状は振動の損失が少なそうだし、リールにテープを巻くのに抵抗があればプレートリールシートやパイプリールシートを取り付けても面白そう。
カーボンパイプや要らないブランクが沢山あれば、段々に継いで斜めに削るアーバーなしのロッドに挑戦したいのですが、今回はブランクエンド40トンカーボンの感度増幅効果に期待したい。
ハンドルパイプ
スケルトングリップの間や宵姫天のように後端に伸びるハンドルパイプも素材や厚みで手元に伝える感度に差が出ます。
この前の量産型四号機で、15ミリカーボンパイプにマタギ50トンカーボンを勧めた理由も加工難易度の低さと感度アップに効果があるかなと思ったから。
ブランクと違いカーボンパイプは素材が明記されているのが少ないので選ぶのが難しいし、性能とデザイン変更が容易なように取り外し式にしています。
アーバーとブランクの位置
グリップ内をブランクが貫くブランクスルーロッドの場合は、ブランクエンドから大体15センチから30センチ先端側にブランクとグリップを固定するアーバーを付けることになり位置を変えて作成していましたが、鈍感な私では大きな変化を感じませんでした。・アタリがダイレクトに響く感じがあり、ワンハンドキャスト専用となるものの短く軽いブランクならバランスの悪さも感じません。(個人的見解)
・エンドが軽く指揮棒のような軽快な操作感
ただし、重たく硬いブランクだと反響感度と操作感度が良くても腕が疲れて短時間釣行用になってしまうのでご注意を。
宵姫風グリップのブランクエンド
宵姫天風グリップの場合はブランクエンドの突き出し量を任意に変更でき、この突き出し量で感触が変わってきそうな気がするので、作るたびに長さを変えて試しているところ。大した差はなさそうだし、はっきり言って趣味の作り込み。
この宵姫天風グリップは、リールシート先端側はブランクの支持するためのチャンバーのような形になっていて、アーバーを多面で接着するとともに気に入らないときにハンドルパイプを簡単に分離出来るようにしています。
アーバーとブランク間の接着剤の量も調整しやすい。(強度と感度の両立のため)
チャンバー部分は、完成形のロッドで見ると下の感じで外見はいたって普通。
囲んでいる部分で他のパーツとの絡みが少なくて取り外しが容易、いくら作り込んでも使っているときは見えない部分なので、完全に自己満足の世界。
ロッドビルディングブログに力を入れて書いてるのに古いリール記事のPVばかり伸びるので、この投稿自体が自己満足以外の何物でもないのかも…
性能だけを考えるなら軽く硬い素材ほど良く響くはずなので、もっとシンプルで良い構成を考えてみたい。
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