チタンティップアジングロッドが折れた!リビルド失敗

過ちを気に病むことはない、ただ認めて次の糧にすればいい。
それが大人の特権だ!

また、ロッドビルドで大失敗をしてしまいました。
折れたロッド
イシグロロジギア53で作成したチタンティップアジングロッド初号機のリビルドをしようとしたところ、6番ガイドの取り付け部分を折ってしまったのです。
折れた場所が悪いので2ピース化することもできず、このブランクは使いみちが思い浮かびません。

初心者のおじさんがすることですから何もかもが上手くいくわけではないのは分かっていますが、今は悔やまれるばかり。



初リビルドを何故したか


私が2017年8月に、初ロッドビルドで自作した初号機は、
折れた理由

スレッドコーティング割れ
上の写真の通り、エポキシコーティング液が悪かったのか私の腕が悪かったのか、スレッドコーティングが白っぽく濁ってしまっていました。

ロッドは性能が一番大事だけど、デザインや見た目が悪いロッドは使う気すら起きないと私は思っています。
夜しかアジングをしないから他の釣り人からは見えないけど、自分自体のモチベーションが保てない。

試作二号機はスレッドカラーが明るい色なので白濁がまだ目立たなかったのですが、試作三号機四号機でエポキシコーティング液を変えてからは非常に光沢があるコーティングが出来ていたので、グリップを交換してついでにガイドスレッドもやり直そうと考えました。

今考えてみれば、このロッドはそう簡単にはリビルド出来なかったのです。


ブランクが折れた経緯


次への糧にするために、今回の失敗の経緯を書いていきたいと思います。
ロッドビルド失敗の記事を書かれているブログは少ないので、これも誰かの役に立つ可能性もあるのかな

リビルド方法

まず、ガイドのスレッドの前後をマスキングテープで保護し、ブランクに傷が入らないようにしてみました。
ブランク保護
そして、ガイドを外すためにヒートガンで温めてエポキシコーティングを柔らかくしてデザインナイフでガイドの足の上のスレッドを切り、一番エンド側の7番ガイドを外したところ、
スレッドにカーター入れ
スレッドの周りのエポキシコーティングがブランクに強力に貼り付いていてなかなか取れません。

残ったエポキシコーティングをヒートガンで温めた後にタオルで激しく擦り、摩擦熱でコーティングを除去したのですが、ブランク表面のクリア塗装が取れてしまい汚くなってしまいました。

上手くコーティングが取れないこともリビルドをはじめる前に想定していて、
凸凹になったらスレッド糸が巻きにくいから、イザとなったら試作三号機のようにカーボンロービングで仕上げよう!
と考えていたのですが、本心は出来れば綺麗にコーティングを取ってスレッドが巻きたかったのです…

折れた理由

次は6番ガイドを同じようにして取りました。

さっきと同じ失敗をしないように、エポキシコーティングを取りやすいように、更に温めて激しく擦りまた温めてと繰り返していると、

折れたロッド

何時の間にか、ブランクが6番ガイドの付いていたところから少し曲がっていて、手で先の方を持ったところグニャグニャと動き力を入れることなく折れてしまいました。

やりました…やったんですよ!必死にッ!!
その結果がこれなんですよ!


折れた原因は、焦げたような嫌な臭いもしていたので、ほぼ間違いなく熱でブランクが焼けたことだと思います。

今考えれば、ヒートガンではなくここはドライヤーを使えばよかったと反省しています。


折れの彼方に


グリップ周りのエポキシボンドのデブコンも強力でなかなか部品を取ることが出来ませんでしたが、ヒートガンの高い熱量が役に立ち、何とかガイドやワインディングチェックを回収しました。

何本何十本もロッドを作られている先輩ロッドビルダーの方々は、簡単にロッドビルドをしてはリビルドを繰り返しています。
今回私は大失敗をして、先輩ロッドビルダーの方々の凄さを更に感じるとともに、自分の無力さに情けなくなりました。

今回の糧、反省点は、
初心者がリビルドをする時はブランクを捨てるつもりでやるべき!
カーボンは思っている以上に熱に弱い!
ということです。

良いロッドを作れるようになるには、まだまだ基本から勉強しないといけないと再認識しました。
ロッドビルドをはじめて取り敢えずロッドを作り上げることは誰にでも出来そうだけど、良いロッドを作ることやリビルドは本当に難しい。

だから、ロッドビルドは面白い!

4 件のコメント :

  1. あらら…やっちゃいましたかぁ〜(笑)

    私も、トップガイド外す時とかにやったことありますよwww

    それからは、ライターなどでサッと炙る程度で軽めに火入れしてから、ナイフ入れして、コーティングはその都度やり直しで、サンド処理しております(`・ω・)ゞ

    近頃は、なにもかも決まるまでは黒スレッド止めして両端を瞬間接着剤で止めるだけにしてから、テストして、決まりましたら飾り巻き→エポキシしてます( ̄ー ̄)ニヤッ

    リビルドしていたら、ぶち当たる壁っすね〜

    っていうか、グリップ分解用のヒートガン欲しい…

    ヒートガンがないので、激軽スケルトングリップが作れないんですよ〜。・゚・(*ノД`*)・゚・。

    誰か代わりにリールシートだけ作ってもらえんかなぁ〜(T_T)

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    1. やっちゃいました_| ̄|○

      ライターで軽く炙れば良かったんですね〜サンドペーパーかけるとブランクの透明な塗装が剥げるかと思い熱で取ろうとしすぎてしまいました。
      同じブランクがもう一本あるのが救いです。

      軽量スケルトンのフード外しはドライヤーでも時間を掛ければ出来ましたよ、一個二個ならドライヤーで十分いけそうです!

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  2. ヒートガンあるあるですね…
    ついついムキになって長時間当ててしまい、焦げ臭い匂いが後からしてくる。
    意外と時間差で焦げてくるイメージがあります。

    リールフット部のアルミパーツ部剥がしの時に、ヒートガンで樹脂をグニャグニャにしてしまい、以後熱しすぎには注意しています(ノД`)

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    1. ヒートガン、結構簡単にブランクを燃やしてくれました_| ̄|○
      バーボさんが何故あんなにきれいにリビルド出来るかが不思議でなりません!

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