ダイワのロッド月下美人が値段より良い物か比較してみた

「大手のダイワシマノのロッドは安くて良い、ロッドメーカーのは高いだけで性能が悪い。」と私の友達で度々言う人が居ます。
アジングのロッドメーカーは釜(ブランクを焼く所)もないから割高なだけで、ダイワやシマノやオリムピック等が良いメーカーだTICTや34って何?とお説教を受けます。
ロッドビルドもブランクが三流メーカーだから良いロッドが出来るはずがない!と言われるのです。
私はいろいろ比べてみて全く同意ができません。

取り敢えず初心者の私が持っているアジングロッドを比較してみました。
これでもダイワとか大手メーカーのアジングロッドが他のメーカーのロッドより手放しで良いものと思えるのかな⁉



比較したロッド


ダイワ月下美人MXAJING511UL-S(以下月下美人)
バリバスTFL63S(以下TFL63S)
TICTSRAMUTR-68-tor(以下UTR68)
MX511ULS TFL63S UTR68
最大手メーカーのダイワ、ロッドメーカーのバリバス、アジングメバリングロッドメーカーのTICTの私が持っているロッドを使って比較してみます。

定価が上から順に1万円ずつ高くなり性能は圧倒的な差があると私は思っていますが、感じ方は人それぞれなので初心者の私が言えることは何もありません。
今回は目で見えるものだけを抽出して書いていきます。


グリップ、リールシート


種類

比較する3本のロッドのリールシートは、月下美人がVSS16、TFL63SがSKスケルトン、UTR68がIPS16で全て異なります。

アジングロッドビルドをする方でVSSを選ぶ方がほとんど居ない理由は重たいからで、ダイワが何故VSSを選んだかは分かりません。

作り込み

ダイワのロッドと比較しますので、ダイワのリールのセオリー1003を付けたときのフードナット位置を見てみましょう。
ダイワ月下美人MXアジング フード
TFL63S フード
ティクト UTR68 フード
自社のリールを付けても、ダイワ月下美人はネジ山が丸見えになってしまいます。
これもデザインだと思えば良いのですが、ネジ山が見えない方が美しいし、ブランクタッチの自由度も高まるので精度良く作ってほしい。

その他のワインディングチェック(装飾金具)の付け方等も値段相応で、ダイワが優れているようには見えません。

リールシートの値段

リールシート周りの値段は制作費で考えると、TFL63Sが他2本の倍くらいの部品代と手間が掛かっていると思います。

ワインディングチェックも市販されていないような特殊なものばかり使われていて、作り込みは大手メーカーが真似できるレベルではなく、比較するのも失礼になりますので、写真で判断してください。

TFL63Sは素晴らしいデザインで軽量化も実現していて、更に構造上感度が良いと思われる理想的な作りで、ロッドビルダーの神様と言われる方が作られたものだけはあります。

ブランク等の曲がり


グリップなんか飾りです。初心者ロッドビルダーにはそれが分からんのです。
と思われたかも知れません。

グリップ周りをちゃんと作るメーカーは、ロッドの根幹であるブランクやティップも妥協をしていないです。

ロッドが重力の影響を受けないよう♯1を壁に当ててブランクティップの反りを確認します。
なお、♯1の継ぎ目側の2個のガイドスレッド部分が壁に当たるようにセッティングして、撮影時はブランクに触れていません。
月下美人 ブランク
バリバス TFL63S ブランク
TICT UTR68 ブランク
目で見たとおりです。
月下美人MXのみが壁からロッドの先が離れてしまっています。

月下美人が曲がっているのは個体差だろう!と言われるかも知れませんが、私は、
月下美人は店舗で3本から選んで、TFL63SとUTR68は通販で選ばないで
それぞれ購入しています。

つまり、月下美人は私が見た3本は全て曲がっていたのです。
たまたま、私が行った店が曲がったのを並べてた可能性も否定できませんが…

あと、手にしたときにブランクを爪で叩くとブランクの響き方が全く違うことが分かると思います。
月下美人MXは鈍い音で残念な感じですが、ダイワやシマノのロッドも最上位付近は素晴らしい響きがしますので、値段が高いロッドは良いブランクを使用しているように感じます。


販売価格と割引等


定価は1万円ずつしか変わりませんが、月下美人の実売価格は2万円弱です。
ダイワやシマノ等の大手のロッドの良いところは、一部の超高性能ロッド(これらは素晴らしいロッド)以外は定価はあってないようなもので4割引位で購入できることと、入手性が良くどこの釣具屋でも取り扱っていて、気軽に手に入れることができることだと思います。

しかし、定価が同じだからダイワシマノの実売価格2万円程度のロッドと、TFL63Sが同じ性能だとは思いません

それだけ安く売ることができるということは、それなりのものしか使わずそれなりの技術で作っているということだからです。
ティップの曲がりを見ても検品や製造方法が安いものほど劣っているのは間違いないようですし。

ロッドを自作するようになって、ガイドの取り付け方すら値段帯で違うことも分かるようになりました。
こんなの部品代も一緒なのに変えなくていいのになぁと思いますが、差別化かな?


月下美人はおすすめできる?


ダイワ等大手メーカーのロッドが最高とは思いませんが、安くて良いものをと言うならば免責額も安いので、やはり大手メーカーのロッドは丈夫な作りなのもあり良いものです。
初心者でアジングをしたい方が知り合いにいたときは、フルチタンガイドでハードソリッドティップの割に安いダイワ月下美人MXを勧めたいと思っています。

ただ、安くて良い物をと言う条件付きで、本当に良いものをとなるとダイワやシマノも実売価格4万円強になりますし、他のロッドメーカーもアジングに使いやすいロッドを研究しているので面白そうなロッドが多く悩みます。

結局、ロッドもリールもどのメーカーのを買うかも好みで、良いものは高いし、高いものにはそれなりの意味があると私は思っています。
また、ビルドロッドについては、万人向けではなく癖が強いですが触れば誰にでも分かる性能の良さがあると思います。

0 件のコメント :

コメントを投稿

ちょーさんにコメントをよろしく!